2009年2Qの世界サーバー市場縮小幅は過去最大の29.6%、2010年に回復へ-米IDC予測


 米IDCは6月17日(米国時間)、2009年第2四半期(4-6月期)の世界サーバー市場が前年同期比29.6%減の106億ドルになるとの予想を発表した。だが、今後は減少率は徐々に改善し、市場は2010年に回復するとみている。

 四半期ごとに作成するサーバー市場の動向予測「Worldwide Quarterly Server Forecast」によるもので、4四半期連続の前年同期比減。29.6%減は、当初の予想を8.5%(約10億ドル)下方修正したもので、下落幅の過去最大記録を更新する。

 2009年通年では、売上高ベースで前年比22.1%減、台数ベースでは同18.3%減と予想。セグメント別の売上高では、ボリュームシステムは同21.5%減、ミッドレンジが同9.6%減、ハイエンドが同35.2%減の見込みという。

 だが、四半期ベースの減少率は第2四半期が底になるとみており、通年の市場動向予測でも、2010年の売上高は前年比0.4%減に改善し、2011年以降は、売上高、台数ともにプラス成長に転じる予想している。

 IDCのエンタープライズプラットフォーム担当副社長のMatt Eastwood氏は「最悪の市場収縮は過去のもの」となり、第3四半期の終わりには、今回の景気低迷による市場収縮の90%が終了して安定に向かうだろう、とコメントしている。

 IDCでは、企業や組織はプラットフォームに関する重要な決定を2009年に開始し、2010年にはビジネス環境とサーバー需要は改善すると予想している。



(Infostand)

2009/6/18 09:32